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スマホ決済の利用実情データ PayPayが独走


MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)が、スマホ決済の利用者推移等をまとめたデータを発表していたので、自分なりに要点をまとめておきたいと思います。
スマホ決済導入を検討している方の参考になれば幸いです。

記事中では複数のデータを参照しているので末尾に参照元をまとめます。

スマホ決済利用者が急増

これはもう肌で感じているとおりですね。
データによると、昨年16.4%だった利用率は28.6%に10ポイント以上の増加。逆に現金決済は減少。

約2割はスマホ決済を毎日利用・約4割が2〜3日に1回利用

スマホ決済がよく利用されているのが「コンビニ・スーパー・ドラッグストア」なので、ライフスタイルによっても差が出ると思いますが、それでも約4割(QR決済37.8% EdyやSuicaなど40.3%)が「2〜3日に1回以上利用する」と回答。

クレジットカードはどちらかと言えば「高額な買い物に利用する」イメージがあった一方で、スマホ決済は金額の多寡に関係なく気軽に利用できるので、日常使いとして取り入れられやすかったのかもしれません。

スマホ決済の利用者詳細

夕方どきのスーパーによく行く人なら分かると思うのですが、年齢層や金額に関係なくスマホ決済を利用しています

この辺りもデータで可視化されていたのでまとめておきます。

年齢による利用者率の違いはわずか

「最も現金支払いが多い年齢層」は10代。
キャッシュレス手段を持っていない確率が一番高いですからね。

「最もスマホ決済が多い年齢層」は30代。
ですが、20代以上では年齢層による違いは僅かです

スマホ決済の利用動機

ダントツ1位は「スピーディーな会計 47.1%」、2位が「キャンペーンやポイントがお得 34.5%」です。

セルフレジの導入も進んでいる昨今、スピーディーな会計は今後ますます「当たり前」になっていきそうな気がします。

50代以上の4人に1人以上が「日常的に使いたい・実用的だと感じる」と回答

スマホ決済に抱くイメージとして、「日常的に使いたい」と最も多く回答したのが60代、次いで50代。

50代以上となると新しいものを敬遠しがちな印象がありますし実際そうだと思いますが、一度自分でも使えるとなるとそうそう手放さないのも事実です。

おそらくですが、

「普段行くスーパーなどで自分と同世代の人が使っているのを見た

レジもスムーズだし割引もあるからお得だと教えてもらう

自分でも使ってみる

自分も人に広める」

の連鎖が起きたのでしょう。去年の10月〜11月はスーパーの一角で毎日この光景を見ました。

約9割が「キャッシュレス還元終了後も利用する」と回答

スマホ決済急増の発端となったのは、昨年10月から始まった「キャッシュレス消費者還元制度」ですが、この制度は今年の6月で終わります。

それを理由にキャッシュレス決済を導入していない経営者の方も見受けられます。いわく、「7月になれば(還元が終われば)、キャッシュレスなんて飽きられるよ」。

しかし、実に9割近い(87.1%)方が還元終了後も「利用継続」と回答
私が個人的に昨年12月初旬に同じ趣旨のアンケートをとったときは「約7割が継続」という結果でしたが、それよりさらに上です。
ほとんどの方が公的な還元制度に関係なくスマホ決済を利用すると考えていて間違いないでしょう。

QR決済は圧倒的にPayPay利用が多い

一時は「どれを使えば良いのか分からない」と言われるほど多種多様だったQRコード決済ですが、広告露出、矢継ぎ早のキャンペーン展開が奏功し、圧倒的にPayPayの独走状態です。

  • 利用したことがある (61.8%)
  • 利用を検討している(スマホ決済未利用者へのアンケート)(57.2%)
  • 現在もっとも利用している (46.7%)

の全ての項目でPayPayが1位。*カッコ内はPayPayの回答率。

現在の利用率では46.7約半数がPaypayを利用。2位・楽天Payの利用率が16.4%なので本当に圧倒的です。
これからスマホ決済を導入することを考えている事業者の方は、とりあえずPaypay決済を導入しておけば間違いないでしょう。

PayPay導入に必要なもの

PayPayの導入にあたっては、PayPayでの審査と、決済を受け付けるためのパソコン・またはタブレットが必要となります。

どちらも無いという場合には、エアペイ(カード決済や電子マネー、PayPayなどのスマホ決済を利用できるレジアプリ)のキャンペーンでタブレット(iPad)を無償貸与してもらうという方法もあります。(万一エアペイの審査に通らなかった場合はタブレット代金自己負担となりますが、事業としてちゃんと申請しており、過去に問題を起こしていなければ心配ないかと)

もしくは、キャッシュレス導入補助金(申請期限は20年4月末)を利用するという手もあります。

個人的に、「全ての店がスマホ決済を導入すべき!」 とまでは思っていないので導入は各事業所が判断すれば良いことと考えていますが、決済のあり方は今後変化していくのだろうと感じます。

参考URL(すべてMMD研究所)

キャッシュレス決済の利用割合は現金より上回っている!? 「激動のスマホ決済の今がわかる調査」

スマホ決済を普段の支払いで利用する人は約3割に増加 毎日スマホ決済を利用する人は非接触決済が21.2%、QRコード決済が18.3%

キャッシュレス決済のイメージは「支払いの早さ」がトップ シニア層は若年層よりも「日常的に使いたい」「実用的」

スマホ決済利用、15.3ポイント増加、QRコード決済利用は14.5ポイント増加  利用トップ、QRコード決済が「PayPay」、スマートフォンの非接触決済が「楽天Edy」

PayPay

payPayのロゴマーク

加盟店230万軒、登録ユーザー3,000万人以上を誇る国内最大のQRコード決済サービス。

初期導入費ゼロ、決済手数料は2021年9月30日まで0円、ジャパンネット銀行なら入金手数料も0円という手軽さ。